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新・時のまにまに

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(033) 筧忠治展を観る

昨日筧忠治展を観てきました。
一度観たら忘れることのない強烈な作品です。今回もその感銘は変りませんでした。
自画像と猫のノラ。そして母の肖像です。

その力強さは尋常ではありません。筧忠治の写真を見る限り真に穏やかな感じの人です。
鏡の中の己に修羅を見たのでしようか。鬼の形相とは、この表情ことでしょうか。
自画像を描いて描いて描き続けて自分の絵画を打ち立てたそうです。
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筧忠治を見つめる猫の眼も一途です。毛の下の筋肉が見えているように思われます。
いい表情です。撫でて見たい気持です。
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母の肖像は10年余の歳月を掛けて描いたと解説にありました。
油絵の具が何層にも塗り重ねられ盛り上がっています。
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筧忠治は一宮市生まれ。
名古屋中央気象台に勤める傍ら絵画に没頭する人生だったと言います。
孤高の画家だったとも言われています。画壇との関係もなく一途に描き続けて96歳で亡くなっています。
by momocya8 | 2009-11-11 14:59 | その他
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